酔いどれ

戯言 常体だったり敬体だったり

薬に支配されるということ

眠剤が減りました。

眠くてたまらなかったからです。

 

もうかれこれ1年半以上、寝る前に眠剤を飲む生活が続いています。1年半前の私は、夜にすっと眠ることが出来なくなっていました。エンジンがずっと稼働している感じがあり、薬以外のどんな手段を試してみても功を奏さず、既に不安障害を発症していたためかかりつけ医に相談し、眠剤が出た……というのがきっかけです。

眠剤を飲み始める直前期はめちゃくちゃでした。明け方の5時まで眠れなかったり、眠らずにそのまま徹夜しても平気だったり。精神の歪みを受けて身体が既に悲鳴をあげはじめていたのだと思います。

 

正直、薬を飲み始めて以来眠れないということは基本的に無く、寧ろ寝すぎる日も多く。何度か眠剤の変更を経て今の眠剤に落ち着いています。

 

どの薬を飲んだかはうろ覚えですが、最初飲んだ薬は強制的に体力をシャットダウンされる薬でした。膝に力が入らない。起き上がれない。金縛りに近い感じだったと思います。寝返りを打とうとする度に行動不能になるため、医師に相談し薬を変えてもらいました。

 

ふたつめの薬は割と体に合ってたような気がします。これが比較的飲む期間が長く(1年近く飲んだんじゃないか)、ぐっすりと眠れかつさっぱりと起きられるようにもなっていました。しかし私のさらなる精神衛生の悪化を受け徐々に薬が効かなくなったためお役御免となりました。ストレスで激ヤセ期に入っていたため何やっても何飲んでも無駄だった感が否めないのですが。

ちなみにこの薬のためかは定かでは無いですが、幻覚も見ていました。カーテンの向こうに誰かがいる気配がする……と金縛りに逢いながらパニックになり、起きてから大号泣していたのもこの時期です。ちなみに新型コロナウイルスに罹った時期でもあったため、薬のせいか病気のせいかはさだかではありません。

 

みっつめの薬はすぐ降板させられました。エキストラか?ってくらいの影の薄さでした。

同時期に飲んでいた頓服薬がありました。こちらは不安に襲われてどうしようもなくなった時の助けが欲しいと言ったら処方された薬でしたが、飲んだ後の眠気が圧倒的に強く、出先で気を失うことが多かったため、こちらが眠剤となって現在私の睡眠をサポートしてくれています。

 

正直、薬で眠るのはすごく怖いです。これがなくなったら私は生きていけないと薄ら思っています。

今日(昨日)、前日の夜に薬を飲み忘れていたためか、はたまた低気圧のためか一日中体調が悪かったのですが、1日薬を欠いただけでこんなになってしまうのか、と己に幻滅しています。飲み忘れたのは不安障害の薬ですが、薬なんていつなん時飲み忘れるか、はたまた飲めなくなるか分かったものではありません。未曾有の災害が起こったら?急に親元に戻らないといけない場合は……?その時私は平静を保っていられるのでしょうか?

 

精神疾患は、パッと見ではわかりません。私自身が精神疾患を抱えている自分自身を受け入れられてないので、他人に喧伝することも、配慮を他人に強要することもしたくありません。ですが私はしっかりと身体に不調を抱えていて、それは薬無くしては無視できないものなんだなと今日一日を通して実感しています。

 

薬が無くても寝られる体を、愛していきましょう。一度壊れた心と体は、戻るのにかなりの時間と労力が掛かります。オマケに本当に戻るかは、今の私にはとてもじゃないが分かりません。戻って欲しいとは思いますが、そこにかけるエネルギーが私の中に存在する気がしません。

 

病んでいるから理屈っぽくなってしまった。己を見つめすぎるのも鬱っぽくなる第1歩ですね。鬱なんですが。

 

夜中なので寝ましょう。暖かくしてね。早く寝ないと漠然とした不安さんが来るよ!